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ソーシャルレンディング(個人間融資)の将来性と可能性

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2010年4月5日 第779号

「お金貸して下さい。貸してくれる人募集」のオークションサイト「maneo」がマスコミに乗って急拡大しています。

「こんな目的のお金100万円貸して下さい」に対してネット上から「何万円を金利何%でなら貸す」との多くの入札が入り、これらの合計で100万円が貸し付けられます。

ソーシャルレンディング(個人間融資)と呼ぶようです。


サイトでの登録者は1万5000人を超え、その登録者の多くは低金利下で直接貸し付けによる運用をしたい個人です。つまり貸付側です。

サイト運営会社のリリースによるとローン平均額は72万円、金利8.7%。ローンの目的は借入金返済30%、事業資金16%、引っ越し等住宅関連15%です。

結婚資金を貸して下さい



「入籍は済ませています。結婚式は来月です。結婚式資金が足りません。挙式費用を貸してください。返済に関してはご祝儀を充てて、不足分は期日まで毎月積立ます。」の「貸し手募集」の入札です。

これに対しては「もっと節約してできないのか」「彼女はこのこと知っているのか」「なんで貯金しなかったのか」「こんなことで円満な結婚生活が続くのか」といった掲示板上での貸し手から貸付審査のような質問が相次ぎます。

1回目の入札の提示金利は貸し手からの金利6.5%(運営会社手数料として別途1.5%上乗せ。以下同じ。)は不調でした。そこで2回目は10.5%に金利を引き上げて貸し手募集です。貸付期間は27ケ月。入札者のうち43人から合計150万円が貸し付けられました。1人当たり最大貸付額20万円ですが、人数最多の貸付額は1万円の貸し付けです。

事業資金を貸して下さい



「経営する会社に運営資金として短期貸付」で、事業資金180万円を貸し手金利7.5%で「誰か貸して」。会社の事業内容や会社概要、売り上げの明細、受注状況、信用保証協会ではうまくいかなかった理由等もネット上で詳細に説明します。

「なんで旧国民生活金融公庫を使わないのか?」といった質問を経て、134件もの入札があり、50人余から合計180万円が貸し付けられます。金利7.5%で入札開始しましたが、最終的には貸し手間の貸し付け競争となり7.35%に下がりました。

「土地家屋調査士です。受注済みの仕事の総額は258.8万円。しかし登記完了まで期間を要するため、すぐに現金が入らない事が悩みです。当面の事業継続資金として150万円を貸していただける方を探しております。」

これには6.5%で150万円が貸し付けられました。

建築資金を貸して下さい



コーポラティブハウス(世帯が集合し皆が住みたい家を建築する取り組み)では資金調達がなかなか面倒です。

その建設費用のうち上棟費用3400万円の半額1750万円が金利5%(1.5%の上乗せなし)の貸し手の募集が行われました。


コーポラティブハウス全世帯が連帯保証人で、返済原資は審査済み住宅ローン。入札開始からわずか4分、5人の貸し手から1750万円が貸し付けられました。

1人当たり貸付額6万・20万・100万・500万・1124万円でした。

アパート入居のための費用



賃貸住宅の入居の費用や引っ越し代について使えそうです。

リリースによれば、急な転勤での引っ越し費用65万円金利6%はわずか7時間で全額が集まったそうです。事業資金や不動産関連資金であっても、返済確実な資金であれば使えそうです。


制度的には、借り手とサイト運営会社とが金銭消費貸借契約を締結して融資を実行します。

貸し手とサイト運営会社とは商法上の匿名組合契約を締結します。運営会社が組合の営業者になり、貸し手は組合員として匿名組合出資し払い戻しで資金回収します。運営会社が貸し付け審査を行います。

http://www.maneo.jp/

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